忘れる前に書いてしまう。前に聞いた話だから少し間違ってるかもしれないけど。
2012年8月30日投稿
イタリア語の先生がイタリアへ行った時、ホテルの予約が取れなくて現地の公衆電話を使ってホテルへ電話をかけていた。しかしホテルはどこも取れなかった。
途方に暮れていると、「お困りですか?お嬢さん。」と声をかけられたそうだ。声の主を見てみると身なりのいい老紳士が立っていた。ステッキとシルクハットが似合いそうな人だったらしい。事情を説明すると老紳士は「わかりました。任せてください。」と言った。
老紳士は電話でどこかに電話した。そしてかけ終わると「大丈夫です。このホテルへ行ってください。」と言って住所と名前が書かれたメモを渡して去っていった。
しかし、いきなり見ず知らずの日本人女性を助けるだろうか?しかも自腹で。騙されているのではないだろうか? そういう考えが先生には出てきた。
でも、このままでは野宿することになってしまう。それにだんだんと暗くなってきた。どうせ危険な目に遭うなら一か八かにかけてみよう。そう思ってメモに書かれた住所に向かった。
着いたのはホテルだった。安心したが、本当に予約されているかはわからない。中に入って老紳士の名前で予約したことを伝えると、きちんと予約されていた。
それを聞いて先生はほっとした。
しかしそれだけではなかった。部屋に案内されるとそこはなんと一泊何十万円もするスイートルームだったのだ!部屋が何部屋もありプールまでついている!5人ぐらいで泊まるのがちょうどいいぐらいの部屋だった!
もちろんこれには先生も大喜び。そのあと無事にイタリアを楽しんで帰国した。
これを聞いて「すげえええええええ。イギリス人よりも紳士だ!」と思いましたよ。自腹でホテル予約してあげる事自体すごいことなのにスイートルームを予約するなんて。その老紳士は「遠い日本から来た女性に悲しい思いをさせてはいけない!」と思ったんでしょうか? しかしこんな優しい親切すぎる人いるんですねぇ。ちなみにこれは数十年前ぐらい前の話らしいです。今でもこんな人いるのかなぁ。
それにしても、見知らぬ老紳士が見ず知らずの困っている日本人女性のために、自腹を切ってスイートルームを予約する。この老紳士は何者なんだろう?相当なお金持ちなんでしょうね。