どうも、(@daiouoka)です。今週もよろしくお願いします。月曜日はフリーの日です。
さて、カジノ法案が成立しましたね。カジノについてはいろいろ問題点があり「ギャンブル中毒者対策」や「本当に効果があるのか?」などと批判されていますが、一番の問題点が報道で指摘されていません。それは…
税金どうするの?
税金です。税金とは課税のことです。
カジノで勝負するということは大金を使うということ。そうなるとかなりの税金を取られることになります。
カジノができたら、暴力団やマネーロンダリング対策で個人情報をしっかり確認できる人しか入れないでしょう。そしてカジノに入るのには厳重なチェックをして入ることになります。いくら勝った。いくら負けた。というのは筒抜けになります。というか筒抜けにしないといけないです。課税するために。
ギャンブルで大敗しても税金を払うケースもある
課税といっても大勝ちした人だけで負けた人は払わないでしょ? と思った方は甘いです。負けても支払うケースがあります!
現時点でカジノができればどういう課税の仕方になるのかはわかりません。が、同じギャンブルである競馬などの「公営ギャンブル」と同じものになると推測されます。以前「ネットケイバ」の「ハズレ馬券裁判」コラム内に、「もしカジノができたらどうなるのか?」ということが書かれていて須田鷹雄氏の解説があるので引用します。
須田:例えばバカラで100万円置いて負けました。次のプレーで100万円置いたら、今度は勝ちましたと。さっき負けていても、今のプレーで出た100万円に課税という話になるわけです。そんなことが実際にできるかって言ったら、……実はカジノのほうが容易なんですよ(笑)。カジノはアイ・イン・ザ・スカイ(監視カメラ)があるでしょうと。
さらに最近はi-tableという、カードの磁気情報を読んで自動決済できるシステムもあるので、そういったものとプレイヤーズカードを組み合わせれば、プレイ履歴は完全に把握できます。結果として、のべ1億円回して5000万円損した人に2億円の課税もできるような話になってしまいます。
だから、このままカジノを作ったらひどいことになりますよ、と持ちかけたいですね。とりあえず最悪でも「本当に儲かった金額」に対する課税でしょうと。http://news.netkeiba.com/?pid=column_view&cid=23370から引用
大金(金持ちにとっては微々たる金額?)搾り取られてさらに税金を収めることになるのだから、「やってらんねー!」とやらなくなります。てかやるメリットがない。勝っても負けても税金を払わなければならない意味不明なシステムです。須田鷹雄氏が指摘しているように今のままなら絶対カジノ失敗します。それにしても、なぜ大敗したのに税金を収めないといけないのでしょうか?
ここがヘンだよ日本の課税
負けたのになぜ税金を収めないといけないのか? それはギャンブルで儲けたお金は一次取得になるからです。え? 負けたのだから儲かってないって? いやいや、儲けてるでしょう。さきに引用したのを使うと「1億円回して5000万円損した」は「1億円賭けてマイナス5000万円儲けた」となるのです。日本の税制はそういうことになっているのです。甲斐谷忍先生が描いたマンガ『ウィナーズサークルへようこそ』からもうちょっとわかりやすい例を出(引用)します。
『ウィナーズサークルへようこそ』第60話から引用。リンクから読めます→となりのヤングジャンプ : ウイナーズサークルへようこそ
「ハズレ馬券裁判」については興味を持った各自で調べてもらうとして、どうですか? 日本の課税がなんか変なことになってると感じませんか? スーツの人が言っているように「1万円賭けて、それが的中して1万1000円戻ってきたから1000円儲けた」と思ってしまいますよね。
ちなみにギャンブルの一次取得は50万円以上になると税金を支払わなければいけません。なので「1万円賭けて、それが的中して1万1000円戻ってきた」なら50万円以下なので税金を払う必要はありません。馬券ではなく、カジノならもっと高額になるので簡単に税金を取られてしまいます。
何も知らない人がカジノで遊んだあとに「なんだこれ! どうなってんだ! 負けたのに税金払わなくちゃいけねーなんておかしいだろ!」と大騒ぎになることが容易に想像できます。カジノやったことないのでわかりませんが、50万円なら簡単に稼げそうなイメージあります。カジノは絶対に国税庁(国税局?)が目を光らせて監視しますよ。マルサの女がやってきますよ。
さきに引用したネットケイバのコラムでも触れられていますが、カジノをやるなら「1万円賭けて、それが的中して1万1000円戻ってきたから1000円儲けた」ということにしないとダメなのです。
カジノについては問題山積み
税金(課税)の問題点を書いてきましたが、カジノの問題点は報道されているように「ギャンブル中毒者」「立地場所」「本当に利用者いるのか」 などなど、多くの問題が山積みです。立地場所やギャンブル中毒者対策、利用者問題は仕組みをしっかりとすれば最小限に抑えられそうですが、課税については法律を変更しなければならないのでものすごく手間がかかるでしょう。それに与党内でも反対派の議員はいますしまだまだカジノ実現へのハードルは高いままです。
国民の理解が十分に得られていない「カジノ法案」を強引に成立させることには賛成出来ない!:その2|山本一太オフィシャルブログ「山本一太の気分はいつも直滑降」Powered by Ameba
ということで、カジノはそう簡単には作れないという話でした。
続き的なエントリー→手軽にどこでもギャンブルができる国は日本以外にもある - 競馬と漫画と将棋が三大栄養素
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