どうも、(@daiouoka)です。今週もよろしくお願いします。火曜日はお題自由の日です。
微博で乙女ゲームを制作している「Rejet」という会社の書き込みを見かけて、ゲーム業界の興味深い話を聞いたことが今回のブログテーマです。
家庭用ゲーム市場は縮小している
本題の前に今回の書くきっかけを紹介。微博でこんな書き込みを見ました。
画像ソース→http://www.weibo.com/2716743871/Fiu4ZBcGn?type=repost#_rnd1503584082813
これしか載ってなかったので、何の資料かかわからなかったのですが、調べると
Rejet2017 ENDLESS SUMMER 終わらない乙女の夏を、楽しもう。 - 2017/08/23 14:30開始 - ニコニコ生放送
この放送のキャプチャ(8時間49分ごろ)ということがわかりました(以下画像の引用元もこの放送URLからとなっています)。ゲーム事情について書かれていて、「違法アップロード」とかそういうのが気になりました。
ここからが本題。上の放送を視聴して、知らなかった世界がわかりました。
とりあえずこの「Rejet」は黒字を上げている会社です。タイトルにもあるとおり乙女ゲーム(女性向けゲーム)を制作してる会社です。。
で、ユーザーからは「なぜ続編を出さないのか?」という質問(要望)が出ていて、その回答が非常に興味深いものでした。
ゲームの続編を出すか出さないかの判断基準とは?
▼▼▼前回の結論▼▼▼ こちらは前回の株主総会の主題でもあった「続編(なんでつくらないのか)問題」の結論となります。https://t.co/sBO9GtjLcN #リジェサマ pic.twitter.com/JmNymvLvIL
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年8月16日
ニコニコ生放送ではスライドで説明がなされました。
最大の問題とは
スマホのソシャゲがかなり幅を利かせているようで、市場も縮小傾向らしい…
なんと5年間で半分以上も市場が縮小しています。減った原因はスマホのソシャゲです。スマホはほとんどの人が持っていますし、ゲームをするのも手軽にできます。家庭用ゲームはハードとソフト両方が必要がなのがネック。手軽さでいえばスマホは断然やりやすい。
そりゃ新しい家庭用ゲームを創るのも慎重にならざるをえないですよね。スマホのほうにだいぶシフトされてます。
「スプラトゥーンが人気」という記事を見かけたりしますが、あれは「任天堂」というブランドがあるからこその人気と売れ行きなんでしょうね。もしも他の会社が発売していれば、まったく売れなかったのかもしれません。
家庭用ゲーム市場の縮小もあり「Rejet」もバンバンとゲームの新作は出せないようで、缶バッジやシチュエーション・キャラソンCDなども売っています。ゲーム会社なのにゲームを売らないことにファンは不満をぶつけていますが、昨今の市場を見るに致し方ないという考えもわかります。
違法アップロードについてはこの下に書いてありますが、ふと気づいたのはスマホアプリ(ソーシャルゲーム)には割れ(違法アップロード)問題がないのも強みですよね。家庭用ゲームには違法アップロードさせないようにプロテクトがかかっています。ソシャゲは最初から無料なので割られる心配がありません。
違法アップロード問題
ここからは違法アップロード問題について。ゲームではなく(ゲームも入ってるかも)CDの被害。
違法アップロード問題、件数が尋常じゃない。毎日報告を貰うし、作業者がルーチンで対応に追われる。シチュCDや音楽CDのフル尺アップとか本当にやめてもらいたい。もうわかってると思うけど、得するのは、違法動画を上げてる人だけで、声優さんや、イラストレーターさん、会社には還元されない。
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月17日
連日くるのは辛いですね…
もちろん会社としてのビジネススキームは考えてますけど、最近はちょっとひどいですね。発売日、即日アップとか、本当げんなりします。いわば正規の商品ではなく「盗んだものを無料で配布してる人」に近づかないで欲しいな。
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月17日
その不正に公開されてるフル尺音源を聞いて「作品が好き」って、さ。それは、違います。しかも、その「好き」みんなの前で言えないですよね?声優さんや、イラストレーターさん、作り手に対して、恥ずかしくて言えないと思うんですけど。
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月17日
だからきちんと正規品を、買ってください。そういったサイトは無視する。当たり前ですけど、開発が頑張ってつくってる作品に関して、毎日違法アップロードの報告をもらうのは、辛いですよ。
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月17日
この前の違法アップロードについての費用面の補足、一例。大まかにはどの会社も同じだと思います(実際は、もっと細かい)、これらがぜんぶ「無料」。会社が支払う様々なものにかかる、色々な税金も当然売上から払う。知っていただくことが、少しでも抑止に繋がると嬉しいです。 pic.twitter.com/0peBF9YokT
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月19日
正確には対価は印税以外、先払いだから、会社がぜんぶ支払ってますよ。だから一番被害があるのは、パブリッシャー(販売元)です。消費者のニーズに応えられなくて売れないのは、これは会社のせい。反省できる。問題はそこじゃなく、犯罪の違法アップロードや視聴行為、そのものです。
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月19日
ちなみにCDレンタルは制作陣へと還元されているようです。
レンタルはありますよ。対価として、通常はレンタル会社が購入しますので。
— 岩崎大介 (@Iwasaki_Rejet) 2017年5月19日
CDレンタルのを個人で聴くならパソコンやスマホにコピーしても大丈夫。JASRACがそれにも規制しようとする可能性は否定できませんが…
違法アップロードのことで必ず出てくるのが「違法アップロードのおかげで知名度が上がる」です。
違法UPのやつを聴いて
— 日向/コスイベ好き (@k_pop6665) 2017年5月17日
それからその音楽が好きになるやつだっているわけで
違法アップロードされたものを聴いて(視聴)その作品を知ってファンになる。これは実際にありうるし否定しません。それで、次から正規品で楽しむなら百歩譲れるけど…
ずーっと違法アップロードされたもので楽しんでるなら、それはファンといえるのか? 言えないでしょう。違法なものに手を出すのは控えないと。
長々と書いてきました。家庭用ゲーム市場がこんなに減っているものだとは知りませんでした。スマホはゲームをしない人も持ってるものですから、今はしてないけどいずれゲームをするかもしれない、いわば予備軍がたくさんいますし、今後さらに家庭用ゲームは縮小するでしょう。家庭用ゲームはやはりソフトとハード両方が必要なのでハードル高いです。
スマホも性能がどんどん上がっていますし家庭用ゲーム機と同等のモノが発売されるのも近いかも。
そして違法アップロード問題。いろいろ対策してもアップされるし悩みの種ですよね。これからもずーっとこの問題につきまとわれるでしょう……… 解決策はあるのでしょうか?