寒くなると厚くなるもの。それは服。暑いとはいえ、半袖で外を出歩くのはちょっと心もとない。もしも転んだりしたら袖がない部分から簡単に血が出そうだ。8月後半から9月になると長袖を着るようになり、転んでも多少は大丈夫な装備になる。
ということで、僕は四季の中で秋が一番好きだ。「暑い夏を乗り切って偉い! ご褒美に冷房なしで快適な温度にしてあげよう」と言われているかのようだから。
さらに寒くなると上着を着るようになる。上着を着ると、ポケット(収納部分)が増える。僕の上着にはファスナー付きポケットがある。そこにカギやカード類を入れれば鉄壁の守りである。RPGで装備が強化された気分。
最高気温マイナス二桁になる冬、これを凌ぐにはそれ相応の装備が必要だ。冷気を通さない厚いダウンジャケットに、手袋に帽子。道で滑って転ばないように冬靴。人によってはマフラーやカイロも装備し完全防備。気分はラスボス前! このあたり冬の服装は雪の降る地域と降らない地域では違うだろう。
たまに冬の東京の街行く人の服装を見ると「そんな装備で大丈夫か?」と言いたくなる。それは薄着じゃないの? 「冬の北海道は寒すぎる」とも言われるけど、ダウンジャケットのおかげで平気。たしかに寒いことは寒いのだけど、耐えられる寒さ。てか、そこそこな距離歩いたら分厚いおかげで発熱できず汗びっしょりになることもある。
そして冬靴。裏面は滑って転ばないような工夫がなされているし夏靴よりやや厚いため暖かい。そのため夏靴より重いが寒さがしのげるなら全然OK。街行く人々の段々と装備が強化されていく様子を見ると「良い装備してるなぁ」と思うときがある。10月中旬ぐらいから中ボス前。12月になり雪が積もったらみんなラスボス前装備だ。
秋から冬にかけてこういう「防寒具をRPGの装備に例える」地味な楽しみがある。