【祝】将棋ラノベ『りゅうおうのおしごと！』6巻感想と小ネタ解説【祝アニメ化】※ネタバレ注意

どうも、（@daiouoka）です。今週もよろしくお願いします。火曜日はお題フリーの日です。

今回はつい先日発売された将棋ライトノベル『りゅうおうのおしごと！』6巻感想（レビュー）です。前巻→将棋ラノベ『りゅうおうのおしごと！』5巻感想と小ネタ解説 - 競馬と漫画と将棋が三大栄養素

竜王防衛して一区切りついたこの作品。第二部開始？　な6巻です。前巻から将棋界もいろいろなことが立て続けに起きました。藤井聡太四段の最多連勝記録更新そしてフィーバー・佐藤天彦名人、将棋ソフト「ponanza」との電王戦に連敗。将棋ソフトとの電王戦が終了して叡王戦が公式棋戦に格上げ。「三浦弘行九段冤罪事件（三浦弘行九段のソフト指し疑惑について3）」が和解。
事実は小説よりも奇なり、いや、事実はライトノベルよりも奇なり。な出来事が連続して続いて今本当に現実なのかどうかわからなくなっていたこともありました。

未読の方はネタバレ注意。

布石の巻
- 銀子の両親、振り飛車党に消された説
  - 祝アニメ化！
- 小ネタ解説　わかり次第追記します

布石の巻

今巻は布石が散りばめられていましたね。天衣の弱点・あいの師匠離れ・銀子の三段リーグと体力作り・生石さんのタイトル戦・八一、他の順位戦などなど。

八一が指す描写が少なかったのはこの巻が初めてですね。中堅棋士とのシーンのみ。そして「熱い」対局がなかったのも印象的。銀子対創太もそれほど熱いとは…　もちろん指運の勝利だからという理由ではありません。なんかあっさりしてる気がします。

今巻は盤駒の話が出てましたね。将棋の強さとは関係ありませんが将棋には必要不可欠なものです。良い物にこしたことはありませんが良いものの方を持ちたいですよね。最近はネット対局もあるので無くても良い物、でも大事なもの。
今巻のテーマもそうだったのでは？　強くなるために才能は必要不可欠。ただ、才能だけあれば良いということではありません。体力もいりますし、心の強さも必要。そして才能があっても弱点があれば大成しません。
銀子は「将棋星人だから…」と諦めていましたが、今までの八一を見るに決して一人で勝ってたわけでなく、周りのサポートがあってこそ勝てたわけです。彼女たちがそれにいつどうやって気づくのか、次巻以降の楽しみは八一以外の成長ですね。

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白鳥士郎 SBクリエイティブ 2017-07-14

銀子の両親、振り飛車党に消された説

気になったのが銀子が振り飛車を指さないこと。八一が銀子に振り飛車を勧めていましたが、使わずに創太戦に臨みました。始めは意地で指さないだけかと思いましたが、棋士室の回送で幼き日の銀子が振り飛車党の生石さんに暴言を吐いていましたよね。そうなると何か振り飛車党に親でも消されたぐらいのことをされたのではと勘ぐってしまいました………